遂にやっちまったなぁ…CSI合同捜査♪&よもやま話☆

□ベガス×NY合同捜査 修正済み
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エピローグ


オフィスでマックがニュースに見入っていた。

例の変種の〈蝶〉の発見、変種のプロセス、その発見者の悲劇的な殺され方と言い、話題性も十分で、連日、ニュースがテレビを賑わせている。

勿論、環境団体も騒ぎ、近々CSIが採取したサンプルの分析を元に、専門家が調査するとの報道だった。

司会者は〈蝶〉の写真のパネルを指し「…これが、その変種です。見た目は実に美しい〈蝶〉ですが、毒を持っています…有毒化学物質の塊だとかで…発見者のシンプソン博士が殺害されたのは、非常に残念ですね」

カメラが切り変わり、映ったのはエミリア・シンプソン。


彼女は軽く頭を下げた。

「今度、この変種に名前がつけられるとか…エミリアさんのお兄様である、シンプソン博士が発見されましたが、命名される事なく亡くなられました。今、その権利を持っているのは相続人でいらっしゃるエミリアさんだそうで…」

「はい」

興味津々の司会者「どんな名前を申請されたのですか?」

「M・Gバタフライです。」

司会者は意表を突かれたらしい「そ、それは…変わった名前ですね…」

多分、兄の名前を使用するのでは?と考えていたのだろう。


エミリアが説明する。「兄の事件を、解決に導いてくれた主な2人の捜査官のイニシャルから頂きました。マック・テイラー捜査官とギル・グリッソム捜査官です。勿論、お2人以外の方々も捜査に尽力して下さいました。…今度、この〈蝶〉の生息地…あの汚染された土地に調査が入り、浄化されて行く事で、この〈蝶〉は滅びて行くと思います。〈蝶〉が変異したプロセスを解読する時間はありませんし、この〈蝶〉は綺麗な所では、逆に生きては行けません。事件を風化せず、自然からの警告として…お2人のお名前を使いました。」


司会者は納得し頷いた。「なる程…消えてしまう〈蝶〉と共に、事件も消えないようにと…」

「そうです。そして、この場をお借りして、改めてマック・テイラー捜査官、ギル・グリッソム捜査官、他の方々にお礼を申し上げます…」


ステラが書類を持ち、彼のオフィスに入って来た「…マックこれにサインして…あら?テレビ?例のニュース?ホント大騒ぎよね。」

振り返ったマック。

「…どうしたの?顔が耳まで赤いわよ?」



THE END
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