遂にやっちまったなぁ…CSI合同捜査♪&よもやま話☆

□ベガス×マイアミ×NY合同捜査
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NY


世界的大都市NY

宝石をばらまいたような煌びやかな街並みから外れた、ダウンタウン。

そのうらぶれた路地裏。
壁には落書きのし放題、ゴミも散らかり放題。

生きるのに疲れ果てた感じの街の女が、今夜の獲物を物色していた。

泥酔したホームレスが、辺りに立ち込める据えた臭いも気にせず、酒瓶を大事に抱え、うつらうつらしている…

要するに、ここでは他人の事など気にする者は誰もいないのだ。

2人の男が、街灯の光も届かない場所でボソボソ話していた。


「…悪いが、知らない人間からブツは仕入れねぇ…。」

相手はうっすらと笑い「…なら、別の相手に持って行くだけだ。この値段での買い手はさぞ多いだろうし、NYの売人は、何もタンク、お前だけじゃない。」

タンクと呼ばれた男…ヤクの売人のようだった。

タンク「ちっ!…話を聞こうか…。」

…2人の声はますます低くなり…

タンク「…よし、商談成立だな。金はブツと引き換えだ。…どうも、まだ話がウマすぎて信用できねえ…それでいいか?」

男「ああ。それと条件がある。」

タンク「あ?」

男「私のブツは1人につき、1回分だけだ。まとめては売るな。そして子供には絶対売るな。」

タンク「?何だ、そりゃあ…!金さえ持ってくれば、ガキでも客だぜ?」


男「…私は良心的な男なんでね。いいか?子供には売るな。そして、1回分づつだ。でなければ、この話は無しだ。」

タンク「…変わった奴だな…まあ、いいか。客はガキ以外にもいるし、1回分ってのも、まずはお試しって事で。」

男「そういう事だ。条件を忘れるな。忘れたら…分かるな?」

一見、穏やかそうな男から放たれた殺気…!

タンクの背筋がゾワッとした。
直感が危険だと告げる。

タンク「…分かったよ。…あんたとは長い付き合いになりそうだ。何て呼べばいい?」

勿論本名を名乗る訳などない。

男「…“サンドマン”とでも言っておこう。」

タンク「“サンドマン”ね…。何か意味はあるのか?」

サンドマンがそれに答えるとタンクは笑った「…なるほどな(笑)」
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