遂にやっちまったなぁ…CSI合同捜査♪&よもやま話☆

□ベガス×マイアミ×NY合同捜査
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ベガス


ありふれた建て売り住宅が並ぶ一角。

『立ち入り禁止』の黄色のテープが張られた家。

その一室。

好きな歌手のポスターが張られ、脱ぎっぱなしの服や、スナック菓子の袋、読みかけのコミック本…

どこにでもある普通の子供部屋だった…

普通でないのは、主の少年が死んでいたからだ。

ラルフ・ハーマン
15歳。高校1年生。

検死官のディヴイットが遺体を検死し、その側でベガス市警鑑識…CSIのギル・グリッソム主任、その部下、ウォリック・ブラウンが部屋を調べていた。

部屋の勉強机に白い粉がこぼれている。

とても小麦粉には見えない。

眉をひそめたウォリックは綿棒に粉を取り、試薬をかける。

綿棒は青く色を変えた。

ウォリック「…コカインだ。」


立ち会っている警部のブラスが驚き「じゃ、コカインの過剰摂取か?」

ディヴイット「…眼球の白目の部分に赤い点状出血…気道が腫れ、肌にも発疹がありますね…過剰摂取ではなくて何かのアレルギーかも…。」

部屋のゴミ箱に、宅配ピザの潰れた箱や、ハンバーガーの包み紙がある。

ピザのエビやハンバーガーのチーズなどを抜いてと言われた店の側がうっかり抜き忘れ、それを誤って食べ、アレルギーを起こす場合もあるのだ。

頷いたブラス「両親に、ラルフにアレルギー歴がなかったか確認しよう。」

共働きの両親は息子の死を嘆いていて、特に母親は私が悪かったと自分を責めていた。

ブラスはため息をつき「…親より先に子供が死ぬのはな… 」


グリッソムも苦々しげに「死因がアレルギーじゃなく、もしコカインだとしたら…こんな子供に誰が売ったんだ?子供で商売するなんて…この売人は必ず捕まえてやるぞ…」

グリッソムの許せない事…3つのうちの1つであった。
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