江戸村でござる携帯ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞﾌｫﾚｽﾄ

江戸村でござる □お江戸物語*才蔵とお艶⑤熱帯夜 2ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ才蔵は恋女房の酌で満足げに杯を飲み干し、「あ～…美人な女房の酌で美味い酒。…極楽だぁ」と笑った。お艶「バカばっかり」梅干しと青紫蘇を混ぜ込んだご飯、更にシジミの味噌汁、キュウリの漬け物、鰯の丸干しを焼いたのをペロリと平らげた才蔵。「美味かった♪特に梅干しと紫蘇の飯が。」お艶「そりゃ良かった。この暑さじゃ、口が不味かろうと思ってさ。」才蔵「美味い酒に美味い飯。…なあ、俺ぁ、もう一つの極楽に行きてぇんだけどよ？」意味深に謎かけ。お艶はとぼけて「そうだね、寝るのは極楽って言うからねぇ。疲れてるんだね、お前さん。早くお休みな。今布団敷くから。」才蔵は布団を敷いているお艶の手を取り「…そっちじゃない“寝る”だよ。」 →次へ ←前へ [戻る] [TOPへ] [しおり]