CSI×ごちゃまぜ☆海外ドラマ×ドラゴンクエスト☆彡
□序章
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エクリー王「【勇者】が見つかったと聞いたが……まさかその男が?」疑いのまなざし。
中年のポテッとした体型。
熊みたいな髭面。
グレッグ「はい、陛下。彼こそが【勇者】です。占いに間違いございません!」
そう、グレッグの占いは、決して外れない。
エクリー王「…しかしなぁ…なんだかトロそうな【勇者】だが、これで本当に大丈夫なのか?年も儂とそう変わらんし…。」
さすがにカチンと来たギル「エクリー陛下、なんなら、【勇者】は誰かに喜んでお譲りしますが。」
その時、うら若い女性の声がした「お父様、【勇者】様になんて失礼な事を!」現れたのは、エクリーの娘ソフィア。
父親に似ず凛とした美人である。
ソフィア「これから【勇者】様は世界を救う困難な旅に出発なさいます。わたくし達は出来るだけ、そのお手伝いをするのが務めですのに…。」
ソフィアは、そう父親をたしなめた。
グレッグはギルに囁き(美人でしょう?僕、王女様の為に、国中の男を占ったようなモンです。)
ソフィア「父が大変失礼を致しました。わたくしからもお詫び致します」
王女殿下にこんなに丁寧に謝られては、ギルも「…いいえ」と言うしかない。
ソフィア「こんな父ですけれど、現れる【勇者】の為に、色々用意したものが、ございます。どうぞこちらへ。」
案内されたのは、城の宝物庫。
ソフィアから渡されたのは、お金5000G、銅の剣と鎖帷子。薬草各種。
地図。
……と何故か昆虫図鑑。
ギルは昆虫図鑑を手に取った「…これは?」
ソフィア「【勇者】様は、ギル・グリッソムでしょう?昆虫学者の。ずっと前に、お弟子さんと野外でお仕事しているのをお見かけしたんです。これから世界を旅するなら、色々な昆虫が見れるかなと思いまして。それで、急遽城の図書室から(笑)王家秘蔵の図鑑ですけど、私達には、正直…豚に真珠ですから…。好きな方に差し上げるのが一番です。」
ギルは、たちまち笑顔になった。「殿下、私には何よりの餞別です(笑)」
ソフィア「良かった(笑)旅のお仲間は、酒場で選べますわ。その時に職業登録をお忘れなくね。ではお気を付けて。」
グレッグはまだ城にいると言うので、ギルは荷物を抱え、1人酒場に向かった。
夜のベガスの街。
その一角に、往来まで賑やかな音楽が流れている酒場があった。
看板を見上げると『ホッジスの酒場』と書いてある。
おそるおそる扉を開けて見ると、真正面のステージで、踊り子が踊っていた。
客1「キャサリン〜♪」
客2「ヒュー♪こっち向いて〜♪」
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