長編
□5話 リベンジ開炎
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「ナディア!あなたもロックマンに馬鹿にされたのよ!?」
「えええ〜っ!?そ、そんな事…」
「ロックマンは私達に聞いても"無駄"って言ったのよ!?明らかに役立たずって言わんばかりに!!自分なら出来たみたいな言い方じゃない!?自分と私達を比べて役立たず呼ばわりしたのよ!!?」
多少怒りの勢いで余計な誤解が増えていた。ナディアもそんな事はないと思っていたのだが、ロールの勢いもありそんな事はない筈なのに怒りを誘われた。
「…私、役立たずなんかじゃないもん…」
「そうよっ!私達は悪くないし、役立たずでもないわ!なのにロックマンったら!!」
二人共段々と怒りのボルテージが上がってきていた。
「「ロックマンのバッキャローーーッ!!!」」
「ふ、二人共ちょっと恐いでガッツ…」
もうどうにも止められない。
その時、突然目の前に一体のナビが現れた。
「ガッツ!?」
「あ!あなたは!!」
「あああああーーー!!!!」
突如現れたナビに一番反応したのはナディアだった。
「ファイアマン!!」
「…フン」
「…」
この時、ナディアの中で独自の思考がフル回転した。
(何でこんな所にこいつが来るの。ていうか何でこんな機嫌悪い時に出てくんの?何?新手の嫌がらせ?よりにもよってなんでムカつく奴に会わなきゃなんないの。いや、ムカつくからこそちょうど良いのかしら?怒りをぶつけるにもぶっ飛ばすにもチャンスじゃない?あっムカつくといえばコイツったら私をいつも「女だから女だから」って馬鹿にして。女だから何よ、差別よ偏見よ!最低、最悪、大っ嫌い、ぶん殴ってやりたい。こんな奴、こんな奴〜…っ!!(ここまで約0.25秒))
「死ねばいいのに」
「上等だこのアマ」
第一声がそれかテメエ!とギロリと睨みつけてきているナディアにツッコんだ。
「何しに来たの!」
「そうでガッツ!!」
「俺が用があるのはナディア!貴様とロックマンだ!!」
「なっ!!」
「…ロックマンは何処だ?」
「知らないわ」
「知ってても誰がアンタみたいな最低野郎に教えるもんかっ!」
と、ナディアは渾身のあかんべーをした。
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