dream
□日吉の恋
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今日は氷帝学園高等部の入学式だ。
まだ少し固い制服に身を包んで、入学式に臨む。
新入生の氏名点呼も無事に終わり、新入生に安堵の表情が見られる。
「えー、それでは入学式を終了します・・・・・・
(ふ〜、やっと終わる。)
と、言いたいところですが、続いて、新入生歓迎会に移ります。
歓迎演奏、軽音部お願いします。」
教頭がそう言った瞬間、体育館の照明が落ち、ステージがライトアップされた。
そこにいたのは、金髪で、制服を着崩した美少女。
・・・・・・と地味系の男女。
「あー、軽音部部長の2年、滝尾夏津です・・・・・・。
入学式の曲とかイマイチよくわかんないんで、私達軽音部ことオキザリスの新曲、フロスフラワーってのを歌うから・・・・・・
耳の穴かっぽじって聞きやがれ!!!」
「「「キャー!!!ナツー!!!」」」
美少女が叫ぶと、後ろの2〜3年生から歓声が上がった。(男女共に)
「おい!新入生!!!元気がねーぞ???今日はお前等が主役なんだから後ろなんか気にすんな!!!
思いっ切り盛り上がって行くぜ!!!」
「「「キャー!!!」」」
新入生からの大歓声で曲が始まった。
乗りのいい曲で、体育館全体が1つになった。
俺自身、不覚にも楽しい気分になってしまった。
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