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□秋風恋日和。
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秋風恋日和。





「今日の調理実習はクッキー作りです。皆、美味しいクッキーになるように頑張りましょうね。」


家庭科クラブの先生が、生徒達の前で言った。
このクラブ、大半が女の子である中、一人だけ混じった男の子。

うずまきナルト、12歳。
実はナルト、恋してますv


「よぉーし!男だからって女の子には負けないってばょ!!」


個人、或いはグループで作るお菓子作り。
ナルトは本日一人でクッキー作りに挑戦です。
先ずは生地作りから。
材料を入れて、こねこねします。
と、そんな中ライバルの女の子達にちゃかされ


「ナルト、あんた男の癖に一人で出来るの〜?」

「もしかして、ナルトもあの人に渡すつもり?貰ってくれないゎよ。」


ちょっぴり苛々度が上昇しますが、此処は我慢我慢。

そう言うアンタ等の方が絶対貰ってくれねーってばょ!!#
だってアイツは女の子嫌いって言ってたもん。
此所に居る誰よりも好きな気持ちは強いんだってば。


「絶対負けないんだから!!」


出来た生地をハートの型抜きで抜き取っていきます。
勿論愛情たっぷりでねv
星型のクッキーも作っちゃいます。
あの人に気に入って貰える様に願いを込めて。
生地を並べたら後はオーブンで焼くだけ。
美味しいクッキーになりますように……☆






チン。
出来ましたぁ。
未だアツアツのクッキーは自然に冷やすのがコツだってばょ。
我ながら上手く焼けたみたいで美味しそう。
きっと気に入ってくれるょね……?



冷めたクッキーをラッピング。
思ったより案外難しいってば…
あーでもない、こーでもない、そんな事やってる間に女の子達がどんどん居なくなる。


うー、ヤバイってばょ!ι


やっと出来たラッピングはぎこちなさ満点だけど…
味で勝負だってばょッ!!
ナルトは一人、調理室を後にした。






外に出るとやっぱり女の子にたかられてるサスケ。
相変わらずモテモテ過ぎて哀しくなるってばょ……。
なんて言ってる場合じゃ無いってば!
俺も早く渡さないと…


「サス―――Σッ!?ι」

ズコッ!!


何も無い所で痩けてしまった…
Σってクッキーは?!ι
…やっぱり反動でボロボロ……
此じゃあ渡せないってばょ…。


「ウスラトンカチ!!」


頭上に響くあの人の声。
だけど今は顔を上げるのも辛いってばょ…。


「…此、貰うぜ?」

「え?!」


さっきのボロボロクッキーを取ってサスケが笑った。
でも、クッキーとは言えない位割れてて……


「お前の気持ち、頂くぜ!!」


そう言って女の子達を払って何所かへ行ってしまった。


「………。///」


何だか結果往来だけど…

ふんわり秋風の流れる今、
うずまきナルト、12歳。
ますますサスケに恋しちゃいそうですvv




―end――…





 
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