C l a p

□Christmas
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「もう直ぐクリスマスだってばょ。」


俺は壁に掛ったカレンダーを見ながら言った。
クリスマスと言えばサンタさんがやって来てプレゼントを貰えるんだってばょ。
子供の頃からずっと楽しみで大好きなんだってば。

にこにこしながら笑う俺にサスケが寄って来た。
子供の頃と違って凄く優しいサスケ、大好き。


「サンタと俺、どっちが好き?」


大きく優しい手の平で俺の頭を撫でる。
それがなんだか擽ったくて気持ち良くて、
俺はサスケに身を任せた。


「勿論サスケだってばょ。」


ちょっと照れ臭いけど、本当の気持ちを目を合わせて伝えた。
俺の返事に笑みを浮かべてサスケが抱き締めて言った。


「可愛いナルト。未だサンタ信じてたんだな。」

「なんで?」

「サンタは居ないょ。」

「Σえーっ!?ι」


びっくりして高声をあげる俺にサスケは笑った。
今迄信じてたのにちょっと衝撃。
なんだ、居ないのか……。
だけど


「もし居るとしたら…。」

ぽつりと呟く俺をサスケが覗き込む。
俺は思ってる事をその儘吐いた。


「ずっとサスケと一緒に居たいってばょ。」


そんな俺を驚いた風に見つめてクスクスと笑い出す。
変な事言ったかな…?


「おかしいってばょ?」

「全然、合格。笑」


そう言ったかと思うと、俺はすっぽりサスケの胸に入っていた。
居心地良くて少し顔に熱りを感じる。


「それは俺も欲しいプレゼントだな。」


サスケをじっと見てると、俺はゆっくりと口付けられた。
突然だけど、こう言うのも悪く無いってばょ。


「「ずっと傍に居るょ。」」



―end――…





 
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