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□恋心
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恋心




「なぁなぁ!サスケって好きな人居るの?」


何時ものくだらない雑用任務の途中、俺の隣で大好きな金髪が笑った。
正直、コイツのこの話は嫌いだ。
俺の事何とも思われて無いから訊いてるって分かるから。


「居ねぇよ。仮に居たとしても絶対言わねぇ。」


お前が好きだなんて。


「何だってばょ、つまんねーの。」

「あっそ。」


お前が俺を見てくれていないって言う事が
心に突き刺さって痛い…。


「お前はどうせサクラが好きなんだろ? 最近特に仲良さそうだし。告ってみたら?」

「告るとか簡単に言うなってば。 でも俺、お前なら誰も断ったりしねぇと思うってばょ。」


にっこりと満面の笑顔で笑うお前。
罪の無い言葉がズシズシ胸に突き刺さる。
それがもし本当ならどれだけ良いだろう。


「くそっ!」


俺は躯を抱き寄せた。
自分より一回りは小さい身体を両腕で包み込む。


「責任取れょ、ウスラトンカチ。」

「サス―――…」


紅く潤んだ唇に口付ける俺は最低な男だ。
それでも…


「好きなんだ。」


だから今だけこの儘で…




―end――…





 
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