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□クラスマッチ
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クラスマッチ




本日木ノ葉学園ではとある行事が行われていた。
その名も「クラスマッチ」。
男子生徒と女子生徒に別れて行うのですが、各クラス男子生徒はドッジボールをクラス対戦でその上人数を半分に割り、各クラスAチーム、Bチームの2チームで対戦。
只今決勝戦、3年7組の平均成績は悪いが運動能力に長けたA、Bチームの勝負。
どちらが勝っても優勝、準優勝は7組のモノなのですが両チーム勝ち上がってしまった訳で。


「フッ、成斗…今は俺達は恋人なのに敵同士。まるでロミオとジュリエットだなv」

「誰が恋人だ、莫迦鎖介!テメー等Bチームには絶対負けねぇってばょ!!」

「照れんなょ、まぁ此処でお前に負けたら男の名が廃るからな。負けねぇが……。お前は俺の的だ、俺が当てる。」

「俺だってお前を全力で潰す!心しとけってば。」


両チームエースやる気満々の模様。
そしていよいよ決勝戦開始の合図が鳴る。


ピーッ!


「いくぜ成斗!」

「どっからでも来やがれ鎖介!!」


同時に標的に向かいボールをぶん投げる。
因みに言い忘れたがダブルドッジ…つまりボールは2つ。
最初に投げられたボールは掠りもせず外野迄飛んだ。
コート内を飛び交うボール同士。
鎖介と成斗の活躍により両チーム互角の勝負。
10分もすればコート内にはエースのみ。


「成斗、後は頼んだぜ。」

「任せとけってば牙、セクハラの鬱憤も込めてぶっ飛ばすってばょ!」


鎖介に左足を当てられた牙が外野に出て行った。


「成斗、賭けをしようぜ?」

「賭け…?」

「お前が勝ったら俺はお前の言う事を何でも聞く……が、俺が勝った場合は分かるな成斗…?」

「何だってばょ?」

「……俺と正式に付き合え!!」

「Σアホかー!俺等のクラス内なら未だしも先生、他のクラスも居る中で意味不明な告白を堂々とデケェ声ですんなってばょーッ!!///# 潰す!!」


真っ赤になって鎖介にボールを投げ付ける。
だが人一人を当てるのは中々当たらない。


「お前手加減してるのか?俺と付き合いたいから?笑」

「んな訳ねーだろクソ鎖介!!俺だってなぁ、お前にさせたい事があるんだからな!?#」

「何だ?」

「こんな所で言うかボケー!!」

「あぁ、そうかょ。まぁ当然俺が勝つから後で吐かせるけどなっ!!」


言葉と同時に成斗に投げられたボールを成斗が全身で受け止める。


「ナイスキャッチ。…だがな、忘れて貰うと困るぜ?此方には未だボールがあると言う事をな!!」

「Σうゎっ!?ι」


バコッ!!


鎖介のボールが顔面にストライクする。
反動で唇が切れた。


「…ってー……。」

「俺の勝ち。成斗…。」

「あークソ!分かったってばょ!!付き合えば良いんだ―――…」


近付いて来てしゃがんだ鎖介の舌が紅い成斗の唇を舐めた。


「な、ななな…?!///ι」

「ごめん、痛かったか?唇切れてる…。」


先程とは違った心配そうな鎖介の眼差し。
初めて見る表情に成斗は更に鼓動が上がった。
暫く見つめ合った後成斗が口を開いた。


「っ…責任として俺の言う事聞けってばょ。///」

「何…?」

「ちゅーしろってば、滅茶苦茶ディープなヤツ…。///」

「あぁ。」


ゆっくりと唇が重ねられ啄む様に何度かキスし合った後、少し距離を置いて見つめ合う。
成斗は瞼を閉じ軽く唇を開いて鎖介を待った。
直ぐに再び唇が重なり鎖介の舌が成斗の歯列をなぞった後舌を絡め取る。


「ン、んふぅ…。///」


クチュ…ピチャッ


「はぅ……あ…ん。///」


舌を絡め合いながら成斗が鎖介の広い背中に腕を回したまさにその時。


「あの、取り込み中悪いんですが…試合終わったょ?」

「「Σんぶッ!?///」」


にこやかに笑いながらBチームの哉が言った。
すっかり二人だけの甘い薔薇色の世界を作っていた鎖介と成斗はその言葉に我に帰る。
先生率いる大勢の男子生徒達の中で、あれだけ長く深く取り込み、成斗に至っては甘声迄も洩らしてしまった。


「取り敢えず並ぼうょ、二人共。」

「「………。///」」


色んな意味でかなりの注目の中決勝戦終了。
結果は7組のBチームが優勝、Aチームが準優勝。
表彰式の時代表として駆り出されたエース…通称新婚莫迦ップルは当然注目の的な訳で。
それならと逆に開き直った二人は目を合わせ皆の前で抱き付いた。


「好きだぜ、成斗。」

「俺も大好きだってばょ鎖介。///」


そしてもう一度唇を合わせた。




―end――…





 
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