09/04の日記

21:54
脱色部屋(ゴッズ夢主)
---------------


「旅禍だ!」


「どこへ行った!?」


耳に届く死神たちの声。
フィーネは織姫の口元を塞ぎながら周りの霊圧を把握する。
全て席官クラスではあるが自分の足元にも及ばない連中ばかり。
全員睡眠薬で眠らせて一護達の所に向かいたいのだが、生憎そのようなものなど持っていない。


「行ったようね。」


「ふわぁ〜…
緊張したぁ。」


はぁああ…と大げさに息を吐く織姫。
確か自分は口を塞いだりはしたが、鼻までは塞いでいないはず。
まぁ別に織姫はプロでもないし、仕方のない事か。
結論付けたフィーネは十一番隊の荒巻という男を睨み付ける。
彼は冷や汗をだらだらと流しながらフィーネを見上げた。


「で、このいかにも役に立たなさそうな霊圧をお持ちの荒巻君。
私はこれからこの子と一緒に貴方より格が上の六席さんに会いたいのよ。
でも、この様子だと無事に行けそうにないのよね。
そこで頼みがあるわ。」


「はぃいい!!」


ガシッ!!と肩を掴むフィーネ。
その笑顔は無駄という文字がふさわしいくらい輝いていて、ニコニコニコと笑い続けている。
彼女の本性と言うより普段の性格を知っている荒巻は命の危機を覚える。


「囮になってそこら辺にいる隊員ども蹴散らしてきなさい。
大丈夫、貴方の実力ならできるわ。」


「そそそそそそ、そうですかぁあああ????」



「えぇ。」


という訳で。
ガシッ、と荒巻の胸倉をつかむフィーネ。
荒巻は表情を凍りつかせ、織姫は不思議そうに彼女達を眺めている。
そして一気に放り投げた。


「えぇえええええええ!!!!???」


「ふぅ、よく飛んだわね。」


一体どこまで飛ぶのだろうか彼は。
きっとほとんどの隊員達が彼に注目しているに違いない。
まぁ、それより。


「ほら、行くわよ。」


「え??」


「だから、助けるんでしょう。
ルキアを。」


彼女達の話は流魂街に寄った時聞いたのだ。
ルキアを助けるためにここに来たのだと。
それなら話は早い。
少し混乱している織姫に対しフィーネは微笑んだ。


「私はフィーネ、ルキアの友達であり今回の処刑に対し疑問を持つものよ。」



END
いやぁ、流石に脱色長編書く気はないが。
まぁ、書きたいシーンは時々書こうかなぁ。と思っております。

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ