10/09の日記
19:46
灰男部屋(ゴッズ男夢主・男夢主←アレン表現あり)
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「カリア、お前の恋人ってさ、どんな奴なんだ?」
「どうしたんだラビ、急に。」
後ろから聞こえた会話。
アレンは無意識に手を止めてしまう。
カリアの恋人……
以前、フィーネとカリアの会話を立ち聞きしている時に知ってしまった。
彼に恋人がいるという事を。
「ん〜…
まず、Japaneseだろ。」
「ユウと同じか。」
「ユウって呼ぶんじゃねぇ、バカ兎。」
「グハァ!!」
「ラビ!??」
一瞬で吹き飛んだラビ。
慌ててカリアがラビに近寄るが、ラビは頭から血を流し「だ、大丈夫さ〜…」と言っている。
神田は神田で不機嫌オーラを振りまきながらどこかに行ってしまった。
「んで、カリア。
続き、続き。」
「楽しそうだね、youは。」
何事もなかったかのように復活したラビは笑顔。
カリアは再び席に着き、恋人の事を愛おしそうに語り出す。
とてもクールな人で仲間や家族のきずなを誰よりも大事にする人。
でも甘えん坊なところもあり、自分の姿を見つけるとすぐに駆け寄ってくるそうだ。
「(……その人だって、男の人なんですよね、カリア。)」
チラッ、とカリアとラビを見る。
目に入るのは優しい瞳をしているカリア。
あんなに優しい眼差しを自分は向けられたことはない。
彼の眼差しを独占できるのは彼の愛しい恋人だけ。
とても悔しい。
悔しくて胸が張り裂けそうだ。
「(……どうして、貴方はあちら側の人間なのですか?
………どうして、僕はあちら側の人間じゃないのですか?)」
彼と自分は異なる世界の人間。
異なる世界にいたから自分は彼と出会う事が遅れ、愛しい彼は誰かの恋人だった。
もし。
もし、そうじゃなかったら?
自分と彼は同じ世界の人間として出会っていたら。
何かが変わっていたのだろうか??
「(……まぁ、こんな事を考えても無駄なんですけどね。)」
だが、すごく悔しい。
EMD
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