10/13の日記

20:16
種部屋(5D's女夢主人)
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「歌はお好きですか?」


「…」


外に見えるのは燦々と輝く星星。
ふわふわと浮かびながら宇宙を眺めていたイスズはラクスの言葉に頷いた。


「…歌うのは、ダメなんだけど…
……聞くのはすきなの…」


「そうですか。」


おっとりとした雰囲気を保ちながらラクスは外を見る。
地球やプラントでは絶対に見ることができない漆黒の世界。
この世界を見て抱くのは恐怖ではなく……


「…あの、ラクスちゃん…」


「はい、なんでしょうか?」


「…ラクスちゃん、部屋に鍵…
……かかってなかったの…?」


自分の記憶が正しければ。
彼女はコーディネーター、そしてシーゲル・クラインの娘。
他にも色々理由があったと思うが、それ故に彼女はとある一室に軟禁されていたはず。


「はい、そうなるはずだったのですが…
フィーネさんが地球軍の方々を説得してくださったのです。」


「…そっか……」


説得。
その言葉にそれはない、と言いたかったがラクスが笑顔なのでいい事にしよう。
きっとザフトでもないラクスを拘束しようとした彼等の対処に額に青筋を浮かべたのだろう、フィーネは。
という事はナタルと色々もめたはずだ。


「イスズさん。
一つお聞きしたい事があります。
フィーネさんがどこにいらっしゃるかご存じありませんか?」


「…食堂、だと思うよ…」


「食堂ですか…
イスズさん、よろしければ案内してくれませんか?」


「…うん、いいよ。」


end

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