10/25の日記
19:58
脱色部屋(ゴッズ夢主)
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さて、困ったものだ。
総隊長に呼び出されたカリア。
恐らく彼の口から放たれるのは旅禍の事だろう。
総隊長である彼はバイアーメの力を理解している。
まぁ、本気を見せたことはないが死神より上だと理解しているようだ。
「(それだけの力がありながら何故旅禍をさっさと捕えないんだ、とでも言うんだろうなぁ…)」
正直疲れる。
いっそのことこのまま行かずに一角の所に戻ろうか。
しかしそれが出来ないのが悲しい現実。
「失礼します。
十一番隊第六席官カリア・クロコダイル・クックです。」
「入れ。」
堂々と【一】と書かれている扉。
重苦しい威圧感と共に感じるのは……
ギィイイ、という音が静寂に包まれる廊下に響く。
巨大な扉の向こう側に座っているのは総隊長。
「こんにちは、総隊長様。
私(わたくし)に何のご用でしょうか?」
本来なら俺と言うが、一応私と言っておく。
するとぺいっ!という声が響いた。
あ、どうやら相当ご機嫌斜めのようだ。
「カリア、いや…
ここではバイアーメと呼ぶべきか。
そなたも知っている通りこの護廷内に旅禍が侵入している。
市丸が取り逃がした旅禍が、だ。」
「はい。
更木隊長から詳しく聞いています。」
「そこで、そなたの力を見込んである事を頼みたい。」
「………はい?」
なんて言ったこの老人は。
自分は彼にねちねちと小言を言われるかと思った。
しかし現実は頼みごと。
予想外の事にハトが豆鉄砲を食ったような表情をしてしまった。
「それで私に頼みごととは?」
「うむ……」
END
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