10/28の日記

19:55
銀魂部屋(GX夢主人公)
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有り得ない威圧感。
有り得ない存在。
それが今、目の前に存在する。


「……鬼…?」


目の前に現れた鬼。
鬼など空想上の存在であり、見たことがあってもソリッドビジョンのモンスターとしての鬼。
しかし目の前にいる鬼は間違いなく実態を持っている。
普通ならここで驚き、怯え、泣き叫ぶだろう。
だが姫路は怯えなかった。


「いい加減にしなさいよ。
あなたね、他人の家にあがるときは玄関からって教わってないの?
なのに壁をこんなに壊しちゃってさ。
ご覧なさい、この無残な壁の残骸と巨大な穴を。
あなたちゃんと弁償してくれるんでしょうね?
えぇ?」


「いや、ちょ…
俺は…」


「なに、言い訳でもしたいの?
じゃあ聞かせてもらいましょうか、知能が低く礼儀知らずな鬼の言い訳を。」


ビシィイイ!!
アイリスが持っている鞭の音が響く。
その音に怯えるのはボロボロな鬼。
万事屋に姿を表した瞬間、アイリスの銃器、薬品等によって戦意喪失したのだ。
そんな鬼に対して黒笑みを向けるのは流石はアイリスというべきか。


「…先輩…
…そろそろ許してもいいのでは……??」

「何を言っているの、姫路。
まだ弁償に関する話は終わっていないし、このバカの教育だって終わっていないのよ。」


だが鬼は泣いている。
シクシク…と涙を流している鬼にどうしても同情してしまう。


「流石アイリスアル。
あの不細工な鬼をもう手懐けたアルヨ!」


「いやいや、神楽ちゃん、アイリスさん全然手懐けてないからね!」


「でも恐怖での支配は終わったな。」


「ウィリアム君もなんか突っ込んで!」


「いや、俺は今突っ込んだだろ!?」


ギャーギャー騒ぐウィリアム達。
まぁアイリスが額に青筋を浮かべた時点でこうなるのは分かっていた。
そういえば、銀時と結野アナはどうしているのだろう。


「どうです結野アナ、彼女は我が万事屋の中で最弱な従業員です。
最弱な彼女であぁも簡単に鬼を手懐けるのです。
ですから我々に
「誰が最弱よ、パーマ。」
ちょぉおおおお!!!
なぁにアイリスちゃん、せっかく社長の俺が決めてるのにさ、なんで邪魔するのかなぁちみは!!」


結野アナは目を見開き、銀時はアイリスと騒ぎ始める。
新八とウィリアムは鬼の慰め役。
神楽はのんきに酢昆布を食べていて……
収拾がつかない現状に対し、姫路が手をたたくまであと数秒。



end

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