11/02の日記

19:52
脱色部屋(5D's男主人公)
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「総隊長が?」


怪訝そうな表情のフィーネ。
カリアの言葉に彼女は考え込む。


「フィーネ、俺にとってこの命令はchanceだと思うんだ。」


「そうでしょうねぇ…」


しかし、何故急に?
カリアに与えられたら命令はあまりにもおかしすぎる。
だって…
仮に死神でも自分達は異世界の人間。
つまり彼らにとって自分達は得体がしれない、将来は死神・中央四十六室にとって危険因子になるかもしれない存在。


「なのに貴方にそんな事を頼むなんて、上は旅禍相手に弱腰なのかしら。」


「さぁ、そこはなんとも言えないな。」


「でも貴方に与えられた任務は上と接触する機会があるの?」


「中に入る事は許されていない。
正直難しいかもな。」


カリアの任務。
それは、中央四十六室の護衛。
しかし先ほどカリアが言ったとおり中に入る事は許されていない。


「…まぁ、気になる点はいくらかあるわ。
でも、今は情報が少なすぎる。
しかも戦力になるクロコダイル君が使いづらくなった。」


「俺一人抜けたところで戦力は落ちないだろ?」


「あら、私一人に情報収集や戦闘、情報操作をしろと?」


できるくせに。
クスクスと笑うフィーネに対し苦笑を浮かべ、カリアは旅禍の青年を思い出す。


「……それに、彼らも利用すれば良い。」


「例の旅禍達ね。
目的は同じだけど、立場が違うから協力するより利用する方が効率が良いわ。
彼に会って、クロコダイル君はそう判断したんでしょう?」


「…死神の彼は強くなる可能性はある。
But…
ルキアの処刑が始まるまで強くなるという保証はない。
なら、協力して俺達の情報を与えるより利用するほうが良いと思ったんだ。」


仮に協力してもらい、彼等が死神に捕まったら…
彼等の口から自分達の事を話され、今までたててきた計画が台無しになる可能性が高い。
なら彼等の行動に死神達の意識を集中させ影で動く方が効率が良い。


「ここから感じる旅禍達の霊圧から考えてそこまで期待はしない方が良いわね。
隊長格と1対1で勝負した場合に勝てても、多数対1で負けたら意味がないもの。」


自分達、特にカリアはそれが出来る。


「ま、報告はこれでfinishだ。」


「上の方に交渉できるよう頑張ってね。」





end

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