11/11の日記

20:22
脱色部屋(5D's男夢)
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「暇だ……」


今頃一護は卍解の修行。
フィーネは情報収集。
イスズは怪我人の治療。
ルキアは双極を眺めているのだろう。
それに比べ自分はやりたくもない護衛。
暇すぎて死んでしまう。
そう訴えると【ユルルングル】がカードから話しかけてきた。


「そんなに暇そうならカリア。
一体外がどのような状況になっているのか俺達に教えろ。」


「Ok.
剣八と旅禍の誰かが接触しているのは霊圧で分かる。
それにしても中央四十六室の奴ら、いつまでここにいる気だ?」


あれ、まて。
確か中央四十六室の賢者たちが住む場所が中にあったはず。
それなら出てくるわけがない。


「フィーネからは接触できるよう頑張れって言われたが。
いつになったら接触できるか分からないな。」


「そこまで言うのなら俺が中の様子を見てくる。」


「頼めるか?」


「あぁ。」


懐からデッキケースを取り出し、【虹蛇最高指導精霊ユルルングル】のカードを取り出す。
そして半透明な赤銅の蛇が門の中に入っていった。
尸魂界でも精霊は実体を持たないようで、彼らの姿を認識できるのはカリア、フィーネ、イスズの3人だけだ。


「(まぁ、幽霊が見える=精霊が見えるっていうわけじゃないから…
別におかしくはないな。)」


まだ静けさを保っている現状。
旅禍で捕まっていないのはあと3人。
一護、夜一。
そして最後の1人は剣八と共にいる者。
剣八の霊圧にあてられて倒れていないと良いなぁ〜等と呑気に考えている。
本当、余裕がある。
以前の自分なら友人が処刑されそうになっているため、心に余裕を持てなかった。
しかし今は恐ろしいくらいに余裕があるのだ。


「(それは成長したってことなのか?
バイアーメとしては良いことなんだろうが……
少し寂しいかな。)」


完全なバイアーメとなり異世界を飛び飛び回り、様々な世界観に触れてきた。
そのお蔭か多少は感情的にならず傍観者のような視点で行動できるようになった。
そう、多少は。


「(あ、でもルキアが処刑されるって聞かされた時は本当にはらわたが煮えくり返ったな。)」


あの時はフィーネが来てくれなければ本当に四十六室に喧嘩を売りに行っていた。
そうなれば今頃尸魂界は火の海だ。
自分が死神達と対峙し、多くの血が流れていただろう。


「カリア!!」


「What’s?
どうしたんだユルルングル。
そんなに慌て
「どういうことだ!?
中央四十六室の連中が皆殺しだぞ!!!」
……what’s?」


中央四十六室が……
皆殺し??




END

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