02/22の日記

23:17
脱色部屋(5D's男夢)
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「それで、藍染が四十六室を皆殺しにしたという事実を掴んだ。
それを報告しようとしたら藍染が邪魔をしようとした。
しかも奇妙な技のお蔭で体中切り傷、刺し傷だらけ。
しかたなくユルルングルの能力に頼って退散した。
これで合っているかしら?」


「フィーネ、もう少し言い方を変えてくれ。」


おどおどとしながらも必死に治療をしているイスズ。
兄と友人の会話を聞きながら流れる血に顔を歪める。


「とにかく、俺に言える事。
藍染隊長が四十六室を皆殺しにした。
そしてそれを何らかの理由で隠そうとしている。」


「最高機関の堅物連中を皆殺しにしたんですもの。
普通隠すわよ。
ま、何故殺し、何故四十六室が生きているようにみせかけたのか。
それはルキアの処刑につながる。
なら、その処刑によって藍染に生まれるメリットは何?」


「……フィーネちゃん、藍染隊長のこと…
…呼び捨て…」


「ルキアの処刑を計画している腹黒狸を隊長と呼ぶ必要はないわ。」


ズバッ、と言い切ったフィーネに苦笑するしかない。
本当。
友人を傷つける者なら例え多少慕っていてもすぐにこのような態度。
好き嫌いがはっきりしていると言えばいいのだろうか。
等と考えているとカリアがそれと、と話を続けた。


「さっき話したとおり…
藍染隊長と切り合ったが、おかしかったんだ。」


そう。
明らかにおかしい。
何がおかしいのかというと…


「俺とユルルングルが見る攻撃が全く違うんだ。」


自分が右から切りかかってくると思っても、ユルルングルは後ろからだという。
何を言っているのだ?と思った。
しかし、実際自分はユルルングルが言った方向から攻撃を受けた。


「最初は何が起きているのか理解できなかった。
But…
2・3回ほど攻撃を受けて気づいたよ。
ユルルングルの言っている事が正しいって。」


「つまり、藍染は何らかの能力でクロコダイル君に攻撃してくる距離・方向等に関する幻覚を見せたってことね。
それがユルルングルには通用しなかった。
…何故かしら。」


考え込むフィーネ。
1番分かりやすいのはカリアだけに対し幻覚を見せる術を施した。
しかしユルルングルはその術を受けていないため藍染の正確な動きを見ることができた。


「問題はその術がいつかけられたか、よね。」


「Yes…
俺のmemory(記憶)ではそんな術を受けたなんてない。」


「幻覚を見せるような男よ。
そんな記憶を易々残しておくとは思えないわ。
あと、藍染は四十六室を皆殺しにし影でルキアの処刑をたくらんでいた。
計画はかなり前から進んでいたと考えて良いでしょうね。
そして、その幻覚を見せる術は以前からかけていたか…
クロコダイル君が四十六室の死亡の確認をしてから、か。」


「……幻覚を見せる方法も気になる、かな…」


「確かに。」


首をひねる3人。
精霊達はそんな主達を見守りながらカードの中にいた。
すると凄まじい霊圧が3人にのしかかった。


「これはっ……!」


「始まったようね…」


「……」


ギロッ、と外を睨むカリアとフィーネ。
イスズは冷や汗を逃がしながら双極がある場所を凝視した。


END
戦闘シーンは基本的に排除

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