02/24の日記

23:18
海賊部屋(5D's男夢主)
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「カリア〜!」


「どわっ!?」


後ろから来た衝撃にカリアは前に倒れる。
顔面を強く打ち、鼻を抑えながら自分に突進してきた友人に振り返る。


「ルフィ、できればもう少し
「なぁ、なぁ、旅の話してくれよ!」
……」


俺の話はスルーか。
太陽のように眩しく、子供のように無邪気な笑みを浮かべながら自分を見下ろす青年。
カリアは言いたい言葉を飲み込みルフィの頭を撫でながら小さく頷く。
あの後ルフィに気に入られ麦わら海賊団の船に乗ることになった。
いきなり出会った人間を乗せて大丈夫なのか?と聞いたところ。


「だってお前、面白そうだし。
俺が気に入ったから良いんだ!」


「ルフィの我が儘は今に始まったことじゃねぇしな。」


「そうそう。
だから今更って感じなのよね。」


「フフフ…
よろしくね、蛇使いさん?」


らしい。
どんな航海生活を送っているのだろうと疑問に思いながらも、タダで衣食住を提供してくれるのだ。
これ以上突っ込まないことにした。


「それじゃあ…
2つ前にいた場所について話そうか?」


「おう!」


ニコニコと笑いながら自分の話を聞くルフィ。
弟とはこのような感じなのだろうと思いながら2つ前にいた世界について語り始めた。
ちなみにルフィ達に自分が異世界の人間だとは喋っていない。
喋る必要もないと判断したからだ。


「(どうせ目的を終えたらすぐに別の世界に行くしな…)
……ルフィ?」


キラキラと目を輝かせながら自分の話を聞いていたルフィ。
その彼が急におとなしくなり、どうしたのだろうと横に振り返ると。
肩に重みを感じた。
視界には口から涎を垂れ流しているルフィが。


「……」


穏やかに、安心しきった寝顔にカリアは微笑み青空を見上げた。
春のように穏やかな気候。
ポカポカと暖かく、船は揺りかごのように揺れている。
確かに眠くなるか。
そう考えながらカリアはルフィの頭を撫で、彼が起きるまでそのままでいようと思った。
尤も、今後カリアはとある人物によってえらい目を見るのだが……


END

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