10/11の日記

22:43
勇者警察部屋(5D's男主)
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「あ、勇太?」


「あ、カリア兄ちゃんおはよう!!」


商店街で買い物をしている時。
少し顔見知りの少年の姿を見かけ、声をかける。
少年、勇太はカリアの姿に満面な笑みを見せて彼に抱きついた。


「おっと。
勇太、こんなところでどうしたんだ?
今頃デッカールームだろう?」


「へへ、ちょっとね。」


くすっ、と年頃の小学生のようにいたずらっ子の笑みを浮かべる。
あまりにも可愛い笑みでカリアは頬が緩み彼の頭を撫でた。


「勇太は本当にcuteだよなぁ。」


「カリア兄ちゃん、僕は男だよ!
可愛いって言葉はフィーネ姉ちゃんのような人に言うべきだよ。」


もう、と頬を膨らませてカリアの手を退ける。
勇太は少しだけ機嫌を損ねたようでカリアを睨みつける。
けどやっぱり小学4年生。
全く怖くないし、逆に可愛い。
兄、姉、妹いてただ弟がいないカリアには余計に可愛らしく見えた。


「ははっ、フィーネはyouのようにpureな子からじゃないと素直に受け取らないぜ。
俺から言ったところで「さて、貴方の体に異常がないか診察しましょうか。」で終わるからな。」


「それはカリア兄ちゃんとフィーネ姉ちゃんが悪友ってやつだからでしょう?」


「ま、それもあるな。」


「それでフィーネ姉ちゃんは?
いつも一緒だよね?
あ、もしかしてまた新しい研究?」


「多分そうじゃないのか?
ここ最近、研究室に近づくだけで怒られるんだ。
まぁ彼女の事だからそんなに危険な事はしないはずだよ。
もし危険な事をしていたら、勇太達に逮捕されちゃうからな。」


「嫌だよ、フィーネ姉ちゃんを捕まえるの。」


「いや、フィーネの事だからそう簡単には捕まらないぜ。
自分が犯人だっていう証拠は絶対に残さない。」


「うえぇ、冗談に聞こえないんだけど。」


ランドセルを揺らしながら自分の横を歩く勇太。
自分より数十cmも低い身長の彼は自分を必死に見上げる。
遊星達も自分をよく見上げ、龍亞には時々首が疲れると言われた覚えがある。
勇太も自分の見上げすぎで疲れなければ良いが。


「(あ、でもデッカード達を見上げているから慣れてるか。)」


「カリア兄ちゃん?」


「ん?」


くいくい、と可愛らしく自分の袖を引っ張る。
カリアは勇太の目線まで屈んで首をかしげた。


「あのね、カリア兄ちゃんにお願いがあるんだ。」


「俺に?」


「うん。
僕の買い物に付き合ってくれる?」


お願い!と両手を合わせる。
一体突然どうしたんだ、と思ったが別に今後の予定はないし。
久しぶりに勇太と話す。
デッカードやビルドチーム、シャドウ丸にガンマックス、デュークについて聞くのも良いだろう。
そういえばレジーナはどうしているか。
レジーナとフィーネが出会ったときは本当に冷や汗が流れたものだ。
おっと、話は戻して。


「Ok!」


「本当!?
良いの??」


「あぁ。
どうせ暇だし、cute boyのお願いだ。
で、何を買いたいんだ?」


「…可愛いは置いといて。
デッカード達へのプレゼントを買いたいんだ!
でも、デッカード達って成人でしょう?」


「だから大人である俺のopinionを聞きたいと?」


「うん!」


別に勇太からの贈り物だったらなんでも喜ぶような気もするが。
彼等の勇太馬鹿は筋金入りで、勇太に対する過保護っぷりを見たとき自分とフィーネは心底引いたくらいだ。
まぁ、フィーネはそんな彼らをからかう事を自分の娯楽にしてしまったが。


「じゃあ予算を聞かせてくれないか?」


「えっと、予算はね。」


デッカード達はロボットだから人間サイズのアクセサリーは無理だろう。
カリアは皆の性格を思い出しながら予算を聞いた。
仲良く話しているカリアと勇太。
2人の微笑ましい様子に通りすがりの人達まで笑みを浮かべる。
そんな彼らを遠くから見ている少女が1人。


「あらあら、勇太君とクロコダイル君がお買い物?
これはデッカード君に伝えなきゃねぇ。」


物凄く仲良く買い物をしていて、勇太君の周りにお花が見えたわよ。
と、少しだけ付け加えれば勇太命デッカードは暴走間違いなし。
そしてカリアに対し黒い笑みを浮かべ。
マクレーンとデュークが必死に止めるだろう。
簡単に想像できる未来に笑みを浮かべ、フィーネはデッカールームに電話をかけた。


END

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