Novel

□贄達の宴
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『人間』
奴らにとってそれは
愚かで身勝手で
最低な生き物なのかもしれない

しかし、もはや俺にとっては
そんな奴らからの認識などどうでもいいことだ

奴らが『復讐』のために、どんな手段も選ばないと云うのなら
奴らの『復讐』の過程で、俺の大切な存在が傷つけられるのなら

俺ももう、心とやらは捨てるさ
そっちがその気なら、こちらも容赦はしない

…なりふりは構っていられない
もう躊躇ってなどいられない
奴らが『人間』は最低だと罵るのなら、俺はそれに従い、悪魔に魂を売るまでだ

どんな犠牲を出してでも、俺には取り戻すものがあるから



【贄達の宴】




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