Novel

□いつかはきっと
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いつかはきっとあいつに追いつける事を願ってる──





【いつかはきっと】






「セーーフ、と」

「レノーまた今日も遅刻かよー」

出勤時間アウトぎりぎりのオフィスに、ドアを開けて勢いよく入って来たレノにロッドは笑いながら声を掛ける。


「新人後輩が煩いぞ、と」

僅かに息を切らせ、それでも遅刻せずに済んだ為かホッとした表情を浮かべ、レノはロッドに素っ気なく返事をする。


「ちぇ、冷てえのーー」
「レノ様はいつだってクールなんだぞ、と」


ケラケラと笑ってレノは自分のデスクに座る。
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