暗いモノ
□助ける事ができない俺
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「先生の布団…あったかい」
そう言ってギュッと俺の事を抱き締めてきた。心臓の音が聞こえるんじゃないかと思うくらいドキドキしていたのだが、急にナルトはグスッ…グスッとすすり泣きを初めて、さらに心臓の音は大きくなった
「ど…どうしたの!?」
頭をよしよしと撫でてやる。俺の顔をチラッと見るとナルトは口を小さく開いた
「寝るとき誰かが側にいるなんて生まれて初めてだから……」
嗚呼、この子はこんなにも脆くて、こんなにも儚く壊れやすい存在だったのか
改めてこの子の小ささを実感する
「これからはね、先生がずっと側にいるんだよ・・・ずっとだよ」
そう言ってギュッと抱き締めてあげる。ナルトもギュッと抱き締めてきた
チュッと首筋に吸い付くと、ナルトは切なげな声をあげた
それが嬉しくて、調子にのって色んな所に唇を這わせる
頬、唇、首筋、鎖骨……
「んっ…はぁ…センセェ」
体をよじらせて声をあげるナルト
……ヤバい。
いつの間にか自分にも火がついていることに気が付いた
頭をもちはじめている体の中心。目の前には涙を溜めた幼い子供
自分の理性がもつか、流石にヤバいと思い俺はキスするのをやめた