暗いモノ

□助ける事ができない俺
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「やだ…センセェ……もっと」

甘えた声を出してすがりついてくるナルト。本人は本当にただ純粋に甘えているだけだろう

だが、俺には誘っているようにしか見えない


「ん……!」

自ら重ねてきた唇。遠慮がちに俺の服を握りしめてくる

勿論そんなことされては体がもたない。このままおちおち寝ていれない


「…ナルト、俺ちょっとトイレ行ってくるね」


取り敢えずはりつめた自分の息子を慰めようと立ち上がろうとしたら…

「やっ…やだ…行くなってばカカシ先生!」

ギュッと腕を掴まれて身動きができなくなる

固まる俺とすがりつくナルト……。さあ、どうしようか

「ナルト…先生ね、このままだとナルトの事犯しちゃうかもよ?」

「え…!?」

自分の目線をゆっくり股間に移す。ナルトもそこに目線をやり、大きな目を更に大きく見開かせた

「ね?だからこれどうにかしない───」

「先生どうしたんだってば!?ここスッゴク腫れてるってばよ!?」


…忘れていた。コイツは天然で、しかも意外性No.1なんだ

アカデミーの授業など受けていなかったコイツが性についての知識をもっている筈がない


ああ…どうやって説明すればいいんだ
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