story‐parody‐
□潮江家の朝
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AM5:00
ピピピ…ピピピ…バシッ!!
「朝か…」
もそもそ起き上がるのは、色白の肌にサラストではないけれど、色素の薄い柔らかい髪をもつ、ぱちりとした目がかわいい潮江家の妻、三木ヱ門。
少しぼうっとしてから、思い出したように横の膨らみに手を添える。
ぽすっ
なんの抵抗もなく、掛け布団はヘコむ。
「もういない…」
最低でも5キロは走ってくるだろう。それが潮江家の大黒柱、文次郎の日課だ。
朝にいないのは慣れているけども、三木ヱ門は少し寂しい気がするのを無視できない。
が。
「帰って来る前にあいつらを起こさなければ!!」
寂しいなどと言っている暇はない。
潮江家には元気すぎる男の子が3人もいるのだ。