story‐室町‐

□兵太夫の一日!
1ページ/4ページ


こんにちは!兵ちゃんこと兵太夫です。

10歳おとめ座のO型、ちょっぴり強情ならしい僕の一日を追っていきたいと思います!






【朝】

「どわぁ!」

1年は組長屋に響く悲鳴。この声は乱太郎のようだね。

僕は部屋でのんびり着替えてたんだけど、僕の顔をみて三ちゃんはちょっと苦笑いです。

「…今日も乱ちゃんが引っ掛かっちゃったね。でも乱ちゃんに当たっちゃだめだよ、兵ちゃん。」


「…わかってるよ。」
わかってるよ。でもなんで乱太郎が引っ掛かるんだよ。団蔵の部屋の前に仕掛けたのに。

ドドドドドッ ガラッ

「兵ちゃん!!」

少し、不機嫌になるところに、また機嫌の悪くなる原因が…きました。

「なんですか、お母ー…伊助ちゃん。」

「なんですかじゃないでしょ!?夜中に罠をグレードアップしないでって何回言ったらわかるの!」

「いーじゃん虎若引っ掛かってないんだから。」

「とッ…虎若のことは別に言ってないでしょ!」

その真っ赤に染まった顔が言ってるの、と一言いいたいけど黙っとく。

は組のお母ちゃんこと伊助ちゃんの小言を聞きながら朝ご飯を食べるために食堂へ急ぐ。

「兵ちゃん三ちゃん伊助ちゃんおはよ!早く食べろよ!」

朝から馬鹿でかい声。なんであいつは年中腕まくりしてんだよ。爽やかな笑顔がムカつく。

「兵ちゃん顔こわいですよー。せっかく団蔵は兵太夫達の席取っておいてくれたのにー。」

「うっさいきり丸。」
「へっ、今はいいけど、いつまでもそんなんだとイライラ募るだけだぜ。」

八重歯をみせて笑うきり丸がムカつく。

ムカつくからサッサと席につく。

「…団蔵。席、ありがとうな。」

「おふ、ひにふんなひょ。」

たぶん気にすんなよ的なことを言っているんだろうな。なんで食べてる時に話すんだよ、いちいち男臭いよね。
「今日の午後の実技は跳び箱と手裏剣ならしい。用具委員は忘れず頼むぞ。」

は組全員でご飯を食べているから、庄左ヱ門はみんなに伝えるように言った。

「よっしじゃあ昼休みは外でサッカーでもして遊ぼう!んで昼休み中にみんなで跳び箱と手裏剣だしちゃおうよ、しんべえと喜三太だけじゃ大変だからな!!」

OK!とみんなで騒ぐのをおばちゃんは台所からにこやかに見てる。

リーダーとサブリーダーの二大柱はしっかりしてる。




「兵ちゃん軽やかだからなー横からスイって抜けられるとかなわないんだよな。」

「ぷ、団蔵の中ではもう昼休みサッカーなんだな。」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ