−物語解説−
「お前の母親の一族は呪われている。なんと、おぞましい」
祖母の不可解な嫌悪と両親の死。そして、親友の兄の失踪。
様々な謎が渦巻く。果たして真相は……?
弁護士を目指すべく法学部に通う大学生、斎城大和(さいじょう・やまと)は退屈な日々を送っていた。
同じ大学の音楽部に所属するのは、幼い頃からの親友、冬宮暁(とうぐう・あきら)。彼は突如消えた実の兄、彰人(あきと)の帰りを待ち続けている。
他者を信じない二人が、やがて出会う人々との交流を通し、事件の謎が明かされて行く。
死した魂に導かれ、大和が辿り着く真実。
運命は連鎖し、輪廻を繰り返すのだ。