□水風船
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恋じゃない。


きっと、夏のせい。


こんなにも切なくなるのは…。


このままじゃ傷つくだけ。


そう自分に言い聞かせて、自ら歯止めをかけた、その時。



引き寄せられた手。


左胸が、五月蝿いほど脈打っている。


夜の冷たい風が会を撫でていく。


戸惑いながらも、もっとあなたを知りたくなる。
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