BL小説

□雨の音ときみの声
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ザーザー…
ザーザー…


せっかくの日曜なのに

あいつとのデートも中止だな…


止まない雨を窓からみて深いため息をつく

【雨の音ときみの声〜sound or voice〜】


部活の休みも少なくましてや違う学校の俺等は、会う機会がなかなかなかった


「今日は、せっかく二人の休みがちょうど 合ったのに」


コンコン


跡部は、どかっと大きなソファに身を沈めたまま


「アーン?執事か?なんのようだ」

執事「お客さまです」
「誰だ?」

「手塚様です」

「アンッ手塚か…ぇ?」

!!…って手塚が来たのかよ!!

待たすのもなんだからさっさと部屋に入れた…


「手塚テメェ…」

「?」

「ビショ濡れじゃねーか(透けてるし)」

「たいしたことない」

いやあるだろ…髪跳ねてないしポタポタ雫がたれてる状態で「たいしたことない」って、お前…


「今タオル持ってくる」


ソファから立ち上がろうとしたとき
ぐいっと
手塚に引っ張られソファに戻される

「お前がいればそれでいい」

「て、手塚…?」

ぎゅっと抱き締められて…ベタッと濡れた手塚の体がくっつく…。そのまま俺は手塚の腕の中
鼓動を子守歌に眠りに落ちた
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