BL小説
□ケーキより甘いキス
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かたっ苦しい授業を聞き流し、ぼんやり窓の外を見たら…。
堂々と赤髪生徒が学校を抜け出している。
【ケーキより甘いキス】
赤い髪…。
「俺ちょっと腹痛いんで保健室行ってくるッス」
俺はすぐに教室を飛び出した。
ただ頭の中は、あの人でいっぱいだった。
ケーキ屋でケーキを選ぶアンタの姿が目に入った。
「ん〜美味そうだなぁどれにしようかな」
「これが良いんじゃないッスか?」
「赤也!?」
「んじゃこれ二つでシクヨロ♪‥赤也奢ってやるぜぃ」
この人が人に奢ると言うのは…まず無い。
俺は淡い期待をしてしまう