BL小説

□届かない青空
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「たくっ、今日サボった分は、明日しっかりやってもらうからな」



「う〜ん」



ごろっと三人
仰向けにねる…



さっきまで真っ青だった空もきれいなオレンジ色に変わっていく



また今日が終わる



「ねぇ跡部ぇ〜、俺たちそろそろ卒業だねー…」


「ジローは、出来るかわからねぇけどな」



ククッと笑って君が言う



「ねぇ跡部…俺卒業したくない…」




「ずっと俺の傍にいて‥皆ともっと一緒にいたい」


「…ジロー」



俺は、一人じゃ生きてけない…淋しいから。
でも皆は、俺を置いていく
走っても走っても君の背中に追い付けない…。
手を伸ばしても

届かない…。



急に涙がでた…ポロポロと涙がまた俺の頬を伝い落ちる。



君は、何も言わずただ優しく俺の頭を撫でた。




俺もわかっていた。
ずっと一緒に居るなんて…無理だと。



しばらくすると俺は、泣き疲れて寝ていた。
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