BL小説
□俺の主導権
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俺は窓からオレンジ色の町を見る
跡部も反対側の窓から外を見てる
でも
二人のあいた手はしっかり握られている
…いや跡部が強引に繋いでるだけなんやけどな
ガクッン!!
いきなり凄い音をたて車が止まる
ガス欠?
運転手が車から降りたと同時に跡部が手を出して来た
ぐいっ
「ちょ、なにすんねん」
繋いだ手を引っ張られ俺は跡部に抱き寄せられる。
「別に…」
クイッ
顎をつかまれ強引に唇を重ねられる
抵抗するにもしっかり支えられた手を振り払えないし
「自分そんなことしたら風邪移るで?」
「別にかまわねぇよ」
「あぁそう、俺は嫌なんやけど?離して…んんッ」
全く…振り回されてる自分に嫌気がさす。
カチャッ
「あ、眼鏡取るなや」
「どうせ伊達だろ?」
「自分どこまで俺様なんや?返しぃや」
「フッ、取れたら返してやるよ」
俺は猫か!?
完全遊ばれてる…
跡部を精一杯睨み付けたら
目尻にキスされた