過去拍手SS
□Christmas Present
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悟チチver.
チチが子供部屋から出ると、悟空が微笑みながら立っていた。
「サンタはいい子の欲しいものをくれるんだよな?」
「……んだ」
チチは悟空の笑顔に不穏なものを感じた。
「悟天のヤツがさ、弟か妹が欲しいって言ってたんだよな。悟天はいい子だから、サンタが来ねえといけねえ」
「……」
「悟天の為にも弟か妹を作らねえとなんねえワケだ」
ニッコリと笑って悟空は言った。
「……おめえ……悟飯の時にもそれ言ってたべ?」
チチはそう言って一歩後退る。
「悟飯の欲しいものはちっとばっかし遅くなったけどよ、ちゃんとあげただろ?なのに悟天の欲しいものはあげねえワケにはいかねえだろ?」
悟空は一歩近付く。
「結局おめえが欲しいんでねえか?」
また一歩後退る。
「そうとも言うが、でも悟天が欲しがってるんだからよ。親なら聞いてやんねとな?」
またも一歩近付く。
その顔には満面の笑み。
……またか……。
チチは盛大な溜息を吐いた。
サンタさん…本当にいるんなら、この旦那をちゃんと働く、わがままでねえ旦那にして下さい…。
end