雨の日の唄

□雨の日の唄31〜60
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雨の日の唄43


「いいカンジじゃん。」

 テントの隙間から悟飯さんとビーデルねえちゃんの様子を観察する。

 悟飯さんとビーデルねえちゃんの雰囲気はすごくいいカンジだ。

「なあなあ悟天、起きろって!!」

 隣で寝ている悟天の身体を揺する。

 でも全然起きそうにない。

「悟天ってば!!起きろって!!」
「…う〜ん…うるさいよ…トランクスくん…。」

 そう一言だけ言ってまた眠りに就く。

「悟天っ!!なあ悟天っ!!起きろって!!悟天っ!!」

 悟天の身体を揺すり続ける。すると…

「うるさーいっ!!」
「へっ!?」

 辺りは一瞬にして金色になる。

「悟天っ!?」

 悟天は超化していた。

「うるさいよトランクスくんっ!!」

 超化して目を擦りながら叫ぶ悟天。

 そしてそのままコテンと倒れた。

 恐る恐る近付いて悟天を見ると超化したまま熟睡していた。

「…悟天…?」

 それはそれは幸せそうな寝顔だった。

「悟天っ!?」

 悟飯さんとビーデルねえちゃんが慌てて飛び込んできた。

「どうしたんだっ!?」

 呆然としてるオレに悟飯さんは聞いてきた。

「…寝ぼけたみたい…。」

 気が付くと悟天の超化は解け、安らかな寝顔でスヤスヤと寝ていた。

 三人はその安らかな寝顔を見て、しばらく呆然としていた。


 end
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