雨の日の唄

□雨の日の唄31〜60
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雨の日の唄50


 日が昇ったらしい。

 このカプセルの中は日も沈むし日も昇る。

 調節次第では暑くもなるし寒くもなるし、雨も降るし嵐にもなるらしい。

 とりあえず、外は晴れているらしい。

 明け方、一旦目が覚めたが、あれからほんの30分くらいだろうか?少しだけだけど寝る事が出来た。

 でも夕べからほとんど寝ていない。

 ただでさえビーデルさんと一つ屋根の下(だから少し違う)ってだけでドキドキしてるっていうのに、あの悪ガキのチビ達が何を仕出かすかわからないという気苦労まで生じているのだ。

(…平和って…なんだっけ…?)

 呆けた頭で考える…。

 平和って何なんだろう…?

 (1)戦争もなく世の中が穏やかである・こと(さま)。
 (2)争いや心配事もなく穏やかである・こと(さま)。

 のはずだ。

 なら…

 昨日から続いている事は明らかに平和ではない。

 それは(2)に該当するからだ。

 争い(まがい)の事は超化した悟天が(意図せず)起こした、と言えるだろう。

 心配事は…あのチビ達のお陰で胃の痛くなる思いだ。

 という事は…

 今は平和でもなんでもない!!

 …平和…(涙)

 心の底から平和である事を願い、今日二度目の溜息を吐いた。


 end
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