雨の日の唄
□雨の日の唄31〜60
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雨の日の唄54
とりあえず外へ出よう。
悟天のトランクスも、もちろんビーデルさんも、まだ夢の中のようだ。
僕はテントの外に出て、思いっきり伸びをする。
「んーっ!!」
外はいい天気だった。
ブルマさんの事だから、雨とか…いや、嵐とか、そういう事もするかもなぁ…なんて思ってたけど、それは余計な杞憂だったらしい。
「眩し…」
寝不足には朝の光は少し眩しい。
「あと…1日か…。」
思わず呟いた。そして小さく溜息を一つ。
「…もう…何事も無ければいいけど…。」
そしてもう一つ溜息を吐く。
今度の溜息は少し大きめで。
どうしてあのチビ達はこうも騒動を起こしてくれるんだろうか?
お父さんとベジータさんが一緒にいれば騒動が起こる…みたいなものか?
まぁちょっと違うけど…。
あの二人は起こそうと思って起こしてるわけじゃないしね。悟天とトランクスの場合は(主にトランクスが)自ら騒動を起こしてるし…。
でもあまり人や物事に関わりたくないベジータさんの子とは思えないくらい、トランクスって厄介事に首突っ込むの好きだよな…。
まぁまんまブルマさんの性格だよ…そういうトコ…。
やたらプライドが高いところとかベジータさんにそっくりだけど。
悟天はまんまお父さんだ。
外見はもうお父さんだけど、天然なところなんかそっくり。
でも僕とお母さんが甘やかしてしまったから、お父さんを甘えん坊にした感じかな?
…いや、お父さんも生き返ってからやたらとお母さんに甘えてるかなぁ…。
まぁどこが一番似てるって、お母さん大好きってところかも…。
犬猿の仲みたいなお父さんとベジータさんだけど、その息子は親友同士って言うのもおもしろい話だ。
(仲がいいのはいいんだけどね)
ただ度を越すのだけはやめて欲しいと切に願った。
end