雨の日の唄
□雨の日の唄31〜60
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雨の日の唄33
「ごちそうさまでしたっ!!」」
チビッコ二人の声。
「ご馳走様でしたビーデルさん。本当においしかったです。」
ニッコリと微笑んでそう言ってくれる悟飯君。
「おそまつさまでした。」
「ねえちゃん、とってもおいしかったよ!!な?悟天。」
「うん!!すんごくおいしかった!!」
「そう?よかったわ。」
私は安心した。何たって毎日あんなに美味しい料理を食べている人達だもの。すごく舌が肥えているだろうし。
まぁお世辞なんだろうけど…。
…それにしても…。
ブルマさんが渡してくれたお鍋と材料。レストランでも開けるんじゃないかしら?ってくらいの大きなお鍋に大量の材料だったけど…。
『これ、一食分だけど作れる?』
って言ってたけど…こういう事なのね…。
業務用と言ってもおかしくないお鍋のカレーとご飯が…すっかりきれいに平らげられていた…。
(ホントにすごい食欲なのね…サイヤ人って…。正しくはサイヤ人のハーフ…。)
心の中でついつい呟く。
…おばさん…毎日こんなにたくさん作ってるの?しかも一人で?というか、おじさんもいるからもっとすごいんじゃないの?
しかもうちのコックよりも美味しいし…。ホント、尊敬するわ…。
…てことは…悟飯君と結婚したら…毎日これくらい作らなきゃいけないんだ…って私何てことをっ!?
顔が熱くなるのを感じて頭を振る。
「どうしたんですか?ビーデルさん。」
隣でキョトンとしながら聞いてくる悟飯君。
「な、何でもないのよっ!!」
とんでもなく恥ずかしいこと考えちゃったじゃないっ!!
…でも…いつか…そうなったらいいな…って思う…。
そんな事を考えていると、視線を感じた。
その視線の方を見ると、トランクス君がニヤニヤと笑ってこちらを見ていた。
end