novel

□Reunion
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「誰なんだい? 僕に会わせたい人って」
 
 悟飯はトランクスに腕を引っ張られて出てきた。

「いいからいいから!!」

 悟飯が家から出ると、少し離れた所にチチと共に見知った姿を見つけた。

「……ト、トランクスさんっ!?」
「悟飯さん、お元気でしたか?」

 もう一つの未来からやってきたトランクスがそこにいた。

「トランクスさんもお元気そうで!!」

「オレの世界も落ち着いたし、皆さんの様子が気になって来てみたんです。そしたらこっちの母さんに孫家に行けばいい事があるって言われて。でも悟飯さん、ずいぶん大きくなられて……この間まであんなに小さかったのに……ってあれから7年経ってるんですもんね」

 未来から来た、青年の方のトランクスははにかみながら言った。

「何か変ですもんね。僕達同年代って」

 悟飯も何だか照れくさく、トランクスにつられるようにはにかんだ。

「そう言えばいい事って?」
「母さんがそう言ってたんですが……」

「悟飯、裏山に連れてってやるべ」

 傍で聞いていたチチが言った。

「裏山……? あ、そうか!! トランクスさん、ついて来て下さい!!」

 悟飯はチチの言いたい事がわかり、嬉々として言った。

「え? ええ……」

 トランクスは意味がわからないといった顔で悟飯とチチの顔を交互に見ていた。


 裏山まで来ると、覚えのある気を感じた。

「……この気は……もしかして!?」

 悟飯の顔を見ると微笑んで頷いた。

 トランクスは慌ててその気の感じる方へと飛んで行く。

 その後を悟飯と小さなトランクスが続いた。


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