novel

□permanently-永久に共に-
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雪の降る寒い夜。

こんな日は、

いや、これからもずっと、

君と一緒にいたいと思うから―。



 いつもの時間にいつもの公園。

 悟飯はいつものベンチでいつものようにビーデルを待つ。

「寒いなぁ……」

 空を見上げる。

 その空は少しどんよりとしていて、父に習った空の読み方で、もうすぐ雪が降るだろう事はわかった。

 手をコートのポケットに入れ背中を丸める。

 ポケットの中で小さな箱をギュッと握り締める。

「……緊張するなぁ……」

 大きく深呼吸すると、その息はやたらと白かった。


 こんな緊張は久しぶりだ。

 こんなに寒いのに、手は緊張で汗をかいている。


 こんなに緊張したのはきっとビーデルと手を繋ぐまでのあのプロセスだったかな?などと考える。

 初めてのキスはどっちかというと自然な流れで出来たから、やっぱり手を繋ごうと必死だったあの頃が一番緊張したような気がする。

 その前は告白する時かな?

 口から心臓が飛び出るかと思うくらいドキドキした。

 でもお父さんが言ってた『好きって言ってやれ』という言葉を思い出して、それはそれは必死で言ったな。

 などと、ここ1時間ほど考えていた。


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