SSその2
□苺なのがお好き
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我輩は優しく、時に強引に舐め上げる。不意を衝く強弱にタママは一層気持ちよさそうに鳴いた。
ああ、二度目っていいなぁ・・・お互い、一度は体の隅々まで見知っているのに、それでいてまだまだ知らない事も沢山あって。
開拓してくのって、ハントするのって、侵略するのって・・・無茶苦茶楽しい!
一度目は我輩も興奮しすぎて大変だったし、何よりタママが痛くならないようにすっごく気を使ったけれど、今回は欲望を檻から解き放ってもよさそうだ。
余裕って大事!と山○優も言ってるしね。
ちょっと頑張りすぎて舌がダレてきたので漸く戯れる事をやめた。
タママの体はほんのり赤らんでいた。
白滋の様なお腹の部分がやけに扇情的だ。
「ぐんそー・・・さぁん・・・」
「ん?」
舌足らずな口調でタママは言葉を継いだ。
「そんな遠くいっちゃ、やですぅ…」
「?」
タママはおねだりする時の顔を向ける。それだけでもドキドキさせられるのに…
「しがみつきたいんですぅ…」
参った。そう思った瞬間、身体中の血がより一点に集中した。痛いくらいに欲しがっていた。
こりゃ辛抱たまらんであります!!
ホントは我輩のイチゴを舐めてもらうつもりだったのに自分の猛る欲望に打ち勝つ事が出来なかった。
いそいそとタママの体を這上がると真上から顔を見つめた。
「…存分にしがみつくであります」
こくんと頷くとタママは我輩の頚に腕を回した。
それを合図に、鈴口をあてがった。自分自身でタママを転がす。それだけでも充分に気持ち良かった。
水を叩くような音がなまめかしく響いた。