SSその2
□苺なのがお好き
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「げろげろり。そんな言っても体は正直だもんね〜。よいしょっと」
我輩はタママごと上半身を起こした。
結合したままだと、ちょっと大変。
でも離れたくないんだもん。
「軍曹さん?」
タママは初めての事に動揺している。
「此れ、貰っちゃうね。また後で新しいの買ってきてあげるからさ」
タママの返事など聞く気もなく、言下に大切に皿に置かれていた苺飴を手にした。
それの串を引き抜くと、へたの付いていた方を自分の口元に持ってきた。
「タママ。さっきみたいにはしたなく此れを舐めなさい。」
タママはしばらく驚いた顔でこちらを見ていたがやがて弱弱しく呟いた。
「・・・大人はもっと違うものを舐めるって言ってなかったですぅ?」
「それはさ、また今度。タママ、此れ食べたくないの?早くしないと我輩が全部食べちゃうよ?」
我輩は苺飴を3分の1だけ口に含んだ。
壊れないように軽く噛んだのだが、口の中に苺の甘酸っぱい香りが広がった。まるで今の我輩の心情のような・・・。
「食べられる」その一言でタママはテロリストに人質を取られたような悲痛な容色に変わった。
すぐさま近づいて苺飴を舐め始めた。
うふふ。愉快でありまーすっ!
タママの腕が背中に回された。
我輩はタママの頭を撫でた。
けなげにも懸命に苺飴を舐めているタママに戦慄する。息を呑むほどに艶かしかった。
夢中で苺飴を舐めるタママの口元から涎が溢れ、首筋を伝ってゆく。
ぞくぞくするほど立ち上がる色香に我輩のボルテージが再び上がってゆく。
口の中はタママの唾液と飴の甘さでいっぱいになった。
男を咥え込んでいるのに美味しそうに食べるなんてやらしいなぁ、タママは。
けど、飴を玩味させるためだけなんて生易しいことしないでありまっす。
タママは一体、どこまで艶っぽく変身を遂げるのだろう。
それが見たくて、その状態からタママの腰に手を添えた。
太ももの上のタママを軽くゆすった。
それだけで素直に反応する様が嬉しくて、更に蠕動させる。
「うぐっ・・・ふぁ・・・ぐんそうさぁん・・・そんあに・・・動かしちゃ・・・ああぅ・・・食べっ・・・られにゃうっ・・・あうっ」
お望みどおり、動くのをやめた。こっちを恨めしそうな顔してみているのが愛らしい。
我輩は口元から大事に苺飴を離した。
「タママぁ〜だめでしょ。ちゃんと舐めなきゃ。いい?動かしても食べるの。上手にできたらご褒美あげる」
「ぅ・・・はい・・・でも・・・軍曹さんのが固くなるから・・・気になっちゃうです・・・」
「それでいいの!五感を使って感じまくるであります!」
再び苺飴を口にすると、合図のようにタママはしゃぶり始める。安心して、タママ。最初は優しくしてあげるから。
我輩は軽く腰を動かした。