SSその2
□苺なのがお好き
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ゆらゆら揺らされることでコントロールできないのか口元から舌が外れる。
その頭を後ろから抱え、口元に戻した。
必死にしがみつこうとしているところが可愛い。
遊戯みたいな突き上げでタママは我輩の上で跳ねている。教えてないのに自然と要領を得たのかタママ自身も我輩の動きに合わせて動いている。
そうそう、上手だねタママ君。
約束通り、ご褒美あげるとしんぜよう。
もちろん心の中で宣言して、我輩は口にしていた苺飴を一旦全て加えなおした。
ガリッ。
小気味良く飴の部分が崩れてゆく。その先にある果汁が口全体に溢れだした。
ガリガリと飴が壊れる音と果肉が崩れる音が口の中で響きあう。淫靡だ。
我輩は攻撃するようにタママ二等の口の中にそれを半分流し込んだ。
「ふぐっう・・・んちゅ・・・ぴちゅ・・・」
それを零さないようにするため、更にタママは抱き付いてきた。部屋に二大欲の奏でる音が木霊する。飲み込みが早いタママは零すことなく苺飴を味わったようだ。
物ほしそうに我輩の唇を舐める。
そんな風に舐められたら、気持ちよすぎ・・・
我輩はタママの腰を乱暴に突き上げ、口を開いた。
わかっていたのかタママは激しく我輩の口に進入してきた。口腔内で我輩の舌を味わっているのがわかる。その上でころがされる果肉を楽しむようにタママが追い掛け回す。
けれど快楽に耐え切れなくなったのかタママが離れた。
「っやぁあああ〜だめぇ・・・壊れる・・・へんになっちゃう・・・」
そのまま弓なりに背中を反らした。
角度が変わり、それも辛いのかタママの太ももがブルブルと震えている。ふふふ、シェイクシェイク〜♪
「そのまま変になるくらい感じること。隊長命令であります。ほれ、苺飴の汁を舐めとるでありますよ。」
またタママに口付けると素直に残った果肉と掬い取ろうとする。
なんだ、まだまだいけるじゃない。
さらに攻撃は続いた・・・
「ターマーマ。もういい加減許して。ね?」
「軍曹さんなんて知りませんなんです!」
部屋中に栗の花とヘモグロビンの匂いが充満していた。
タママのお腹の上に盛大に放出したのは精液だけじゃない。ミルクみたいなそれに赤い血が混じっていた。やっぱりというか・・・出ました。鼻血。
それを拭おうとすると混じってイチゴミルクみたいになった。と、その時思ったのが運のツキ。
タママの為に用意していたイチゴミルクを注いで渡すと美味しそうにタママは飲んだ。
それはいいとして。
「それってなんか、さっき我輩が出したのみたい・・・」
余計な一言を言ってしまいタママを怒らせてしまった。
もうこんなの飲まないですと珍しくイチゴミルクを突っ返してきたのだった。
「もう、もったいないでしょ?タママ、これ好きだったじゃん。」
「だ、だって軍曹さんが変な事言うからいけないんです!トラウマになっちゃうです!もう飲めなくなっちゃったから責任とってくださいですぅ!」
えー!意味がわかんないんですが?
そんなに言うなら、オジさんも怒ったぞ。
我輩はタママのあごをこちらにむけさせた。
「ん〜〜何だい〜〜?もっとちゃんと説明してくれないとオジさんわかんないなァ〜〜」
「・・・自分で言ってたじゃないですか」
「ヤボ!オジさんそのかわいいお口から直接聞きたいんじゃないか」
タママはふるふると振るえて絶句していたが
数回深呼吸をすると横たえた。
無邪気な顔がいっぺんして、淫らな顔に豹変する。
思わず我輩は興奮してしまった。
どっぱぁーーーー!!!!
「わぁーすっごい鼻血ですね〜。あまり出しすぎるとヤバいんじゃないですか?
あーっと、もうこんな時間ですぅ。ディナーに間に合わなくなっちゃう。僕はもう帰りますね。そうそう、ここにあるティッシュ箱もらって帰りますね。」
にっこり笑うとタママは無常にも帰っていった。
ちょ・・・待って・・・
血溜りの池の中で我輩は意識が遠のくのを感じた。
fin.