Orikyara Side

□ピアノ・バーボン・それから、愛
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名前も似ている事もあってか私たちは急速に仲良くなっていった。

卵を割らせればぐちゃぐちゃに潰してしまうし、コーラ缶を渡せば缶を粉砕してしまう。
迷子にはなるわ、何をしたのか泥だらけで帰ってくるときもあった。

お嬢様育ちのウララとの生活は毎日がとんでもなくデンジャラスでドキドキに満ち溢れていた。

普通はこんな面倒くさい相手はすぐに放り出してしまうに違いない。

だが、次第に彼女の中の暖かさや天真爛漫さが傷ついていた私の心を癒していくのが分かった。
幼い頃から自分の居場所を求めて彷徨っていた自分を掛け値なしに受け入れてくれる相手に、どんどん頑なだった感情が解れてゆく。
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