BLEACH短編
□ってどこから
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――黒い影が
夜な夜な夜空を飛び回っているのを私はみる
私にはその正体が分からない
でも、その影と何回か目が合うことがある、【彼】は何者なんだろうか・・・
「流ちゃーん、おはよ〜」
『あー、織姫、おはよう』
朝の学校
私は絶賛高校生ライフエンジョイ中なのでこうして登校しているわけだ、ちなみにいま挨拶したのは美人さんの織姫、3年生になってますます美人加減に磨きがかかった気がする
あ、そういえばこの不思議系天然っ子に夜のあの黒い影を聞いてみればいいんじゃないだろうか?
『ねえ織姫、私さー、夜に変な影を見るんだけどなんか心当たりない?』
「黒い影?」
『そうそう、黒い着物みたいなの着た人的なものと私目があっちゃうんだよね、それって世間で言う見えちゃいけないもの?』
「あ!それはたぶんね!!」
「俺だよ」
急に話に割って入ってきた人物
『黒崎一護?』
同じクラスの黒崎一護だった、私はこいつとは全然、まったくもって接点が無いため、今こうして話しかけられたことについてかなりびっくりしている
「はよ」
『・・・はよ』
「やっぱお前、見えてたんだな」
見えてた?
なんだその表現
見えちゃいけないの・・・?
『もしかして一護っておばk』
「あながち違うとも言えないな・・・
ま、とりあえず今日の夜行くから待ってろよ
じゃあな」
は?
『ちょっと!行くからって・・・!』
あーあ、自分の席に行っちゃった、今日の夜行くって何?MyRoomに来るってこと?!何それ、帰ったら急いで部屋の片づけしなくっちゃ
陽もすっかり落ちいつも、【彼】が現れる時間になっていた、私はもちろん部屋のかたずけ掃除を済ませてある
なんてったって、急に来るとか言いだした人物がいるんだから
「よう」
は?いまどこから声が聞こえてきたの?
「邪魔するぜ」
『ぎゃあああ!!!!えぇえ?!』
現れたのは昼間見た黒崎一護だった
なんと彼は壁を通り抜け私の部屋に進入してきている、やっぱり彼はおばけなのだろうか・・・でも足はしっかりあるし・・・
『ってどこから
入ってきてるんですか』
「俺、死神やってんだよ」
『ナンデスカシニガミッテ』
「簡単に言えば悪霊退治してんだよ」
『は、はあ・・・』
「オマエと良く目が合うから見えてんのかと思ってたらやっぱ見えてたしな」
『見えちゃいけないの・・・?』
「一応な」
『でも足あるし・・・』
「おう」
私には彼が何を言っているかわからなかったけれど、とりあえずこれは現実なんだと次の黒崎の行動が証明してくれた
「こういうこともできるんだぜ」
そういって彼は私を抱きしめた
『なあっ・・・!』
「此処の前いっつも通るけど、そのたびお前のこと気になってたんだよ、同じクラスって知ってから嬉しくていつか話しかけようと思ってたんだよ」
『そう・・・だったんだ』
「それから、その・・・俺お前のことが好きになった
だから、オレと付き合ってくれ」
『は、はい』
そう返事してから、一護の顔が私に近づいてきて、私は目をつぶってキスをした