のんびり小説
□若さへの執着V
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朝、ブルマが目覚めるとベジータは隣に居なかった。
備え付けのシャワールームから音がする。
「なによ。こんな時位そばに居てくれたらいいのに。」
ブルマが起きあがると、シーツに朱が見えた。
生娘の証…
ブルマはソッと触れてみた。
ちょうどベジータがシャワールームから出て来て、それに目をやり、バツが悪そうな顔をして目をそらした。
「冷たいわね。女の子が目覚めた時は隣にいるもんよ。」
いつぞや言った事があるようなセリフを言ってブルマがぶーたれる。
「バカ。自分の姿をよく見ろ。」
ベジータが額に手を当て言うので、姿見に自分を映してみた。
「ゲゲッ。」
そこにいたのは10歳位の少女。
まだ膨らんでない胸元に朱を散りばめて立っていた。
「さすがに無理だろ…」
こんな子供を相手にしたのかと思うと…いや、正確には昨日は16歳位だったから違うのだが、朝起きて、抱き合って寝ている女の顔を見て驚愕したのだった。
「あぁぁ〜バストがない…」
胸に手を当て途方にくれる。
ブルマが気にするのはそこだった事に若干ガクッとしたベジータだったが、手でシッシッと追い払うようにやり言った。
「とりあえず風呂に入って来い。」