SSベジブル
□An Ideal Husband
〜理想の夫〜
3ページ/3ページ
「ン…うぅ…」
唇が触れ合う音と18号のくぐもった声が響く。
クリリンは18号の着ていたナイトウェアを破り、胸の頂を口に含む。
「あぁっ…」
舌で弄ばれ、身をよじる。
クリリンの手がショーツにかかる。
18号が抵抗する間も無く、いつも丁寧に脱がされるそれは、無惨にも破れ去り床に落ちた。
「はぁ…あ…」
中心に触れられ息が上がる。
指を沈められ、身体が震える。
クリリンの指が花の芽をこすりあげると18号は一際高い声で鳴いた。
「いやらしい女だな。もうイッたのか。」
指に付いた蜜を舐め上げる、クリリンのその仕草に眩暈を覚えた。
『こ、コイツは危険だ。』
思うも体が動かない。
息も整わぬ間に、後ろを向かされる。
クリリンは抵抗しようとする18号の手首を掴み、肩に歯を立てた。
「うぅっ!!」
肩の痛みと共に、下半身にも衝撃が走る。
激しく突き立てられ、声を我慢する事が出来ない。
『なんだコレは…』
自身に触れる手も、顔も、身体も、中で動くモノも、全部クリリンのものなのに、アイツと…ベジータと…身体を重ねているような錯覚に陥る。
「…18号…」
耳元で囁く声は、クリリンのもの。
「クリリンッ」
18号は何度目かの絶頂に身を震わせ、クリリンも果てた。
2人は床に身体を横たえ、息が整うのを待った。
18号はゆっくりと起き上がり、クリリンの顔を見る。
いつもは…
恐る恐る、まるで壊れモノを扱うように触れてくる夫。
「大丈夫?」、「気持ちいい?」いちいち聞いてくるのが恥ずかしく、嫌だと思う事もあった。
男が、気遣いながら行為をするのが、大変な事だと…自分に対する愛情の証だと改めて気付く。
「バカだよアンタ。」
呟いて2度目のシャワーに向かった。
「それにしても…ベジータはいつもあぁなのか?ブルマは大変だな…」
2度とゴメンだ。
そう呟いて思い直す。
う〜ん。
あれはあれで有りかも…?
ごく、極、たまになら…
18号さんの場合
―おわり―