SSベジブル
□An Ideal Husband
〜理想の夫〜
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掴まれた足首が痛む。
ベジータはペッと錠剤を吐き出す。
「貴様の考える事位お見通しだ。」
両親のただならぬ雰囲気にトランクスは慌ててダイニングを後にする。
「た、食べてなかったの…」
ベジータの纏う空気がユラユラと揺れる。
「…よりによってカカロットのように、とはな。」
慌てて逃げようとするブルマの前に足を出す。
「ぎゃっっ」
べちゃっと顔から転んだブルマの後ろで腕を組むベジータ。
「お前に必要なのは"優しさ"なんかじゃない…」
恐る恐る振り返るブルマに、ベジータは冷たい笑みをやる。
「…"調教"だ。」
言い放ち、ブルマを肩に担ぐ。
「い〜〜〜や〜〜〜!!!」
カプセルコーポレーションからブルマの悲鳴が聞こえた。
ブルマさんの場合。
―おわり―