ささげもの

□いつか来るって、わかってたのに
1ページ/4ページ

いつもと同じパンドラの任務。
そう思っていた。
ただ相手の数が多く
すこしばかり厄介な能力を持つチェインで、
それくらいにしか考えてなかった。





「結構寒いですネ〜、まだ9月ですヨ?」
「そうだな。」
「ネェ、ギルバート君っ」
「なんだ?」
「ぎゅ、してくれますカ?」
「・・・しょうがないな」
ほら、と手を広げれば飛び込んでくるお前。
その俺より一回り小さい体は驚くほど
華奢で
綺麗で
そして
危ないような青白さ。
「今日って何体くらいですカー?」
「5〜10くらいだな」
「む、多い・・・・」
「そうだな。
今日はお預けになりそうだ」
「・・・残念デス。
チェインのばかぁっ!」
「そんなこといって出てきたらどうす━」
いつにまにか俺たちを囲む黒い影。
「手っ取り早く終わらせまスカ」
「ああ」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ