ささげもの

□Happy even jealousy
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「レッイムさーん、お菓子くだサーイ!」
「ザッ、クス・・・・!首絞まっ・・・」
「ああ、ゴメンナサイ。
で、お菓子」
「仕事したらやる」
「わーい☆
レイムさん大好きデスヨー!」
ちょうどソコで通りかかった俺は
目を丸くした。
アレは冗談だってわかってるけど・・っ
どうしても心のどこかが痛む。
帽子を深くかぶり、足早にここから去ろうとすると
「あっれー鴉じゃないデスかー☆」
とレイムさんに抱きついた状態で話しかけられる。
一応恋人なんだから、少しぐらい俺の気をわかってくれ。
それと『鴉』と言われたことが余計にイラつく。
「どうしたんデスカー?
目が怖いデスよ?
そんなんじゃ彼女できませんヨー?」
からかったように笑う笑い声が
余計に嫉妬心を煽る。
「今から仕事なんデスケド、手伝ってくれませんカ?
レイムさんがお菓子くれるんですヨー☆」
「おい、ザクス!」
ぶち、と何かが切れた。
「っ俺に!関係ないだろう!!」
びく、とおびえたようにこわばるお前の体。
「っ鴉・・・?」
『鴉』それでスイッチが入った。
腕を掴みこの場から俺の部屋に強引に連れて行く。
「っ痛・・・鴉、私が悪いなら謝りマスからっ」
ベッドに無理矢理寝かせ細い体が跳ねる。
「っ謝るだって?
悪いが俺の気はそんなんじゃ収まりそうも無いんだっ」
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